母と子のアトピー性皮膚炎
山本一哉(愛育病院)
当然のことですが,こどもは自分の病気を自分では手当てできません.となればお母さんの手を借りることが一番多くなります.そのお母さんは,みんな豊富な医学の知識があり,一生懸命に育児なさいます.それなのに「ア」の字のつく病気をめぐる世の中の騒ぎはいっこうに落ち着きません.とすれば文字通り母と子で,この病気と取り組んで行くには,知識だけではなくて,なにか哲学が必要なのではないでしょうか.三十数年間,小児皮膚科医として,お母さん達とお会いしてきた中で,気がついたことをお話させていただきます.